2016年4月にこのブログを始めて、早1年がたちました。 その経験を踏まえて、技術ブログをすることの価値を考えました。
結論をいうと
- ブログ(にアウトプットすること)はエンジニアとしてメリットが多い。
- ただ、いざ書こうとすると、エンジニアにとってハードルが高いアドバイスが多い。
- 「技術ブログ」に限定することで、ハードルが下がる。
キャリアの初期からアウトプットをすることは、 エンジニアにとって、非常に効果的で有用なツールになると 考えてます。
なので、4月から何か新しいことをという方や、技術ブログ始めてみようかな という方はぜひはじめてみてください。
ただ、その際に、ブログの書き方とかを検索すると、一般的なブログの 書き方が多く、エンジニアにとっては、ハードルが高い項目もあります。
例えば、プロフィールを充実させろ、日常的な話題を入れろ、誰にでも わかるようにしろ、マーケティングを考えてSNSで積極的に宣伝しろなどです。
技術ブログの場合、そこに力を入れなくても、技術記事を書きためて、 アウトプットすることをキャリアの初期からすることの方が、エンジニア自身が 得られるメリットは十分にあると思います。
もちろん、マーケティング的な要素を強化すれば、エンジニアとしての働き方は 選択肢が増えると思うので、そこを重視したい方は、ぜひやってみてください。
また、ブログマーケティング的な話は、すでに非常にたくさんの情報が出てるので 検索してみてください。
技術ブログの位置づけ
この記事での技術ブログを定義します。
見てもらう人は、
- 技術ワードで検索して来る人
- 職場のエンジニア
- 勉強会など職場以外のエンジニア
と、ネットに記事内容は公開するのに加えて、 身内の人々が見ることも想定した半SNS的な位置づけを想定してます。
身内の人々が見る前提で始めるとフィードバックがもらえたり、 一定の品質を保つモチベーションになり、職場以外の場所や 転職活動でも、気兼ねなくポートフォリオの一部として公開 できるので、おすすめです。
公開する要素について
ブログを始めようと思って調べると、ブログマーケティング的な話が出てきて「自分の情報を公開してファンを作ろう」的な話が出てくると思います。
その辺の話がネックになって、技術ブログを持たないのはもったいないです。
リアルでつながりがある人には、直接URLを伝えることを想定しているので、プロフィールなどは充実しなくてもメリットは十分あります。
また、技術以外の記事や、情報について書かなくても、同様にメリットは十分あります。
ただ、その場合は、ネット上での反応は薄くなります。
技術ブログのメリット
上記を対象者として技術ブログを書くメリットです。
- 学習効果が高くなる。
- 理解度が高くなる
- フィードバックがもらえる
- 情報感度が高くなる。
- 意識的にネタを集めるようになる
- ネタから一歩進めて形にするのが習慣になる
- 備忘録になる。
- ネットは最強のバックアップストレージ
- 名刺代わりになる。
- 履歴書、職務経歴書だけでは伝わらない技術をアピールできる
- Web技術の勉強になる。
- 特に自分でホスティングしたりする場合。
技術ブログのデメリット
「ブログで有名人になろう」というスタンスで臨むと相応のデメリットも生じると思いますが、自身の技術を高めることをメインに考えるとそれほど大きなデメリットは生じないと思います。
- 時間がかかる
- コマンドを並べただけの記事ならば、1時間で書ける。
- ある程度価値がありそうな記事は数時間かかる。
- PVが少ない
- マーケティングに力を入れないと、PVは伸びない。
- PVを伸ばしたいなどは、一般のブログと同じように施策してください。
- NG内容がある
- リアルとのつながりを前提としているので、ネットならではの自由さは制限されます。
記事とテーマについて
技術ブログの記事のスタイルをカテゴリ分けしてみました。 比較検証記事は、勉強になりますが時間もかかります。
ブログを継続するためには、手順やTIPS記事などと 織り交ぜていくといいと思います。
テーマですが、最初は特定の技術分野に絞り過ぎない方がいいと思います。
以前、いくつか作ってみたのですが、個人ブログでやるときは、モチベーションが重要な要素になるので、ある程度幅を持たせた方が継続しやすいと思います。
- 比較
- あるテーマに沿って類似の技術やアプリ等を比較する。
- 比較軸と論拠を明示すると記事の質が上がります。
- 使用ケースを想定して、それぞれ最適なものを選んでみる。
- 技術選定の経験が積める。
- 検証
- 1つの技術やアプリ等について、仕様や性能調査をする。
- 調査軸を明確にして、それを実地調査する。
- 前提条件や、実施状況など基礎的な要素を明示する。
- パフォーマンス調査が学べる。
- TIPS
- ある技術やアプリ等について、細かい仕様や使いこなし。
- 一般的なコマンドなどについても、以外と記事がないことがある。
- 検索してもよい解説がでてこなくてmanページを読んだりして解決したことはそのまま記事になる。
- 手順
- インストール方法や、設定方法、一般的な使い方など。
- 記事があっても、新しいバージョンに更新されてない場合におすすめ。
- historyコマンドが重宝する。
- 技術解説
- 技術やモデルなどについて、解説する。
- モデルの理解の仕方など。
- 入門者向けに。
- HaskellのMonad解説ページのようなイメージ。
- 書評
- 技術書を中心とした書評です。
記事を書くときの注意点
可能な限り正しい記事を書きましょう。 不明、未検証箇所は、そのまま書いておきましょう。
以下のメリットがあります。
- ちゃんと調べることで自分の勉強になる。
- 見た人も確実な情報を得られる。
また、記事を読む人のレベルを想定しましょう。 全ての記事を初心者でも問題なく読めるレベルにする必要はないと思います。 読む人のレベルを、できるだけ具体的な人物を想定して書くとまとまった記事になると思います。
実際に書いてみる
現実的にエンジニアにとってメリットのある技術ブログについて、まとめてみましたが、いかがでしたでしょうか?
技術ブログの始め方でおすすめは、SOFT SKILLSです。 ブログを持つことをかなり推奨していて、マーケティング的なところもカバーしています。
実際にスタートするときは、以下の2つのやり方があると思いますが、初めてブログを書く場合は、とにかく書いてみることをおすすめします。
1. とにかく書いてみる
初めてブログを書く方は、とにかくある程度の記事を実際に書いてみることをおすすめします。
- まずHello world動かしてみるイメージです。
- 書いて見ないと、自分でしっくりくる記事や、面白いと思える記事はよくわからない。
- 最初はほとんど反応がないので、いろいろと手を尽くしてもいいのか悪いのか判断しにくい。
2. 既存のブログを参考にする
何らかのブログを書いていたり、他のブログを読むのが好きな方におすすめです。
- 気になった技術ブログをいくつかフォロー => 書いているテーマや、スタンス、記事の言葉遣いなどを観察 => まねして書く => 自分のスタイルで書く。
- 技術を身につけるときと同じです。
継続するときに気をつけること
- アクセスがなくても気にしない。
- 書き始めてからプラットフォームを移動するのは大変。
- WordPress触るのが苦でない人は、自分でWordPressホスティングするのがいい。
- WordPress触るのがいやな方は、ブログサービスを使うのがいい。
- ブログを書くのとWordPressなどを勉強するのは分けた方がいい。
- 移行せずにブログのテーマなどを変えるのはできる。
- 数ヶ月更新しないとフェードアウトしてしまうので、月に1回以上を最低ラインに目指すといいと思います。
よき技術ブログLifeを!
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