8/22に待望のプログラミングElixirの日本語版が出ました。
事前予約して、発売日に入手、すぐに一通り読みました。
すでに紹介記事は幾つかありますが、Elixirに興味のある方には是非読んで欲しいので、記事を書きました。
概要
最も良いと感じたところは、リファレンスではなく、Elixirを使うための実践的なガイドになっているところです。
しかも、ただのサンプルコードを集めたものではなく、Elixirの攻略のポイントとなる点をちゃんと押さえています。
Elixirで書く際の「コンセプトを伝える」という視点のため、やはり日本語で読めるのは助かります。コードサンプルはごく基本的なものなので、原書のサンプルをざっと当たるような読み方だと少しもったないので、原書を持っている方もおすすめです。
Elixir入門に最適の1冊
他の本でいうと、「入門 Elixir」というレベルからカバーしていて、初めてElixirを触る人向けの内容になっています。
それぞれのトピックについては、深入りしていませんが、Elixirを学ぶ上でポイントとなる、以下をしっかりと押さえています。
- 関数型プログラミング
- 並行プログラミング
- Elixirプロジェクトの作り方・動かし方
特にトピックである、並行プログラミングについては、OTPフレームワーク、スーパーバイザーによる監視、、、など一通り紹介されていて、Elixirでできることの全体像がつかめます。
また、ノードを使った分散処理についての章もあります。
この本をとっかかりに、気になった部分を深掘りして勉強していくのがいいと思います。
mixを使ったプロジェクト周りが詳しい
また、便利なのが、Elixirプロジェクトの作り方と動かし方の部分です。
そのあたりの説明は、実際に、mixを使ってプログラムを作っていく構成になっているため、この本を読んだ後は、すぐにコードを書き始められます。
例えば、Elixirでは、ライブラリも基本的にプロセスとして起動して、使う必要があるため、mix.exs
で起動指定するのですが、そのあたりもどこに設定を記述するのか、なぜそれが必要なのか?をしっかりと記載しているため、非常に役立ちます。
この辺りの情報は、Elixirのように実際のプロジェクトコードや記事の絶対量が少ない言語については、とても助かります。
Elixirはその性能もさることながら、シンプルで使いやすい言語です。日本語本が出て、環境も整ってきてますので、興味があればぜひお試しください!
0 件のコメント:
コメントを投稿