2016年6月6日月曜日

debian(gnome) と Mac で画面共有(中身はVNC)

debianのデスクトップができると、今度は、Macの画面上からアクセスしたくなります。

ということで画面共有をしてみました。

検索すると、vnc4serverを入れるというのが多いですが、それは、サーバとしてインストールしたdebianの場合です。

デスクトップとしてインストールすると、すでに入っているので、画面から設定するだけでできます。

「画面共有」という名前になってるので、一見わかりにくいですが、中身はVNCです。

debianであえてデスクトップにするニーズはないかもしれませんが、便利ですね。

また、Macとの組み合わせだとちょっとはまります。Ubuntuで行う設定とほぼ同じです。

早速手順です。

debianの設定①

  1. デスクトップを右クリックして設定
  2. 中段の共有を開く
  3. あとは、ONにしていくだけです。
  4. ここでパスワードを設定するようにしないと、Macはダメのようです。

debianの設定②(Macの場合)

  1. アクティビティからdconf-editorを探す
    • GNOMEの設定値をダイレクトに変更できる
    • なかったらsudo aptitude install dconf-editor
  2. require-encryptionを検索
  3. チェックを外す

Macの設定

  1. Finderを開く
  2. 移動>サーバへ接続
  3. vnc://ip.to.hostへ接続
  4. 先ほど設定したパスワードを入力

これでデスクトップが表示されれば成功です!

あと、chrome アプリのクライアントも使えます。 こちらの方がエラーメッセージなど詳しくて親切です。

vnc4serverをDesktopに入れても、Macは上のdconf-editorや、gsettings set ...を使って暗号化をオフにする必要があります。

MacとDebian Desktopの組み合わせだと画面からの方がいいと思います。

2016年6月5日日曜日

debianをさっくりノートPCにインストールする

debian 8 jessie を wifi と USB で ノートPC に

最近は、VMやクラウドを使うことが多くなって、PCに直接インストールする機会は減ってきたと思います。

久しぶりにdebianをインストールしましたが、以前とは、状況がかわっていました。

対象がノートPCのため、

  • インストールメディアはUSBがいい
  • wifiでインストールしたい(有線LANがない)

また、このあたりはそろそろ卒業したくなってきます。

  • 全部入りのイメージファイルをダウンロードして使う
  • ドライバファイル用のメディアを別に用意して抜き差しする
  • とりあえずインストールして、後からwifiとかを設定する

ということで、wifi経由でさっくりとインストールできないかやってみました。

やり方

公式手順にあります。

debian を日常的に使っている方にとっては、当たり前かもしれません。

https://www.debian.org/releases/stable/amd64/ch04s03.html.ja#usb-copy-isohybrid

別の方法として、とても小さな、サイズが数メガしかない USB メモリ用に、netboot ディレクトリから mini.iso をダウンロードできます (場所については 「どこでインストールイメージを探すか」 に記載があります)。
(中略)
USB メモリに配置したハイブリッドイメージは、ストレージの領域すべてを専有するわけではありません。そのため、ファームウェアファイルやパッケージ、その他選んだファイルを保持するために、空き領域を使用するのを、検討する価値があるかもしれません。あなたが、ひとつしか USB メモリを持っていないか、ひとつのデバイスにすべて格納する必要があるときに便利です。
USB メモリに ふたつ目の FAT パーティションを作成し、パーティションをマウントしてから、ファームウェアのコピーや展開をそこに行います。以下に例を示します。

# mount /dev/sdX2 /mnt
# cd /mnt
# tar zxvf /path/to/firmware.tar.gz
# cd /
# umount /mnt

これならば、20MB程度のisoファイルを書き込んで、余った領域に、ドライバを書き込めばインストールメディアが完成します。

稼働しているLinuxが必要と書いてありますが、isoをUSBに書き込める環境があればできます。
今回は、Macで作業しましたが問題なくできました。

ちなみに、なぜドライバが必要かというと、debianでは、Non-Freeのドライバはデフォルトで入らないので自分で用意するためです。

手順

1. wifiのドライバがdebianのFreeにあるか確認する。

  • インテルの内蔵LANは基本ないです
  • 機種を確認して、ドライバ状況を確認
    • 元々Windowsが入ってれば、デバイスマネージャで
    • Unix系ならばlspci | grep Network

2. debianのFreeにない場合

dpkg -i firmware-iwlwifi_20160110-1_all.deb
ls /lib/firmware

3. mini.isoを取得。

4. mini.isoの書き込み

  • unix系は、ddで。
sudo dd if=mini.iso of=/dev/diskN bs=1m
# 一度コンバートしないといけない
hdiutil convert -format UDRW -o debian-8.4.0-amd64-mini.img mini.iso
sudo dd if=debian-8.4.0-amd64-mini.img.dmg of=/dev/diskN bs=1m

5. ドライバのコピー

  • 4で作った残りのパーティションをマウントして、ドライバをコピー。
# fdisk -l などでパーティション状況確認

mount /dev/sdX2 /mnt
cp /path/to/driver /mnt
umount /mnt

6. 作ったUSBを外す(Macはイジェクト、umountなどして)

あとは、作ったUSBを使って、インストールしたいPCを起動すれば、インストール画面に入れます。
インストール手順を進めると、ネットワーク設定のところで、Wifiネットワークを選択して、キーを入れれば繋がります。

もし、ネットワーク設定のところでドライバがないというエラーが出たら、以下でエラーを確認できます。

  1. 一旦「戻る」を選択してメニューに戻る
  2. シェルを起動
  3. ドライバ関連のメッセージを見る dmesg | grep -i wifi
  4. 上記で必要なファイルがUSBにあるか確認する

その他インストールの時の注意点

  • ネットワークから随時ダウンロードしながらなので、安定したところからダウンロードしたいです。拡張パッケージの接続先は、riken様のサイトがおすすめです。
  • USBベースだとインストール先のパーティションがどうしてもわかりにくくなります。Windowsとデュアルブートにしたいなどの時に、間違ってインストールしないように注意してください。
  • 上記に関連して、デフォルトになっているのが、ディスクを丸々すべてフォーマットして使うようになっていて、これだとパーティション分けておいてもすべて上書きされますので、ここも注意が必要です。

インストールしてみて

とても快適です!

GNOMEを入れましたが、デスクトップとしても随分洗練されています。

debianは、Ubuntuの元になったディストリビューションです。今はUbuntuの方がかなり有名ですが、debianは、安定性の高さや、パッケージ管理のしやすさ、Freeにこだわるポリシーなど、あえて言うまでもなく、かなりよいディストリビューションです。

今時のwifi(Wimax OnlyでもOK!)+ USB環境でも、さっくりとインストールできるので、試してみてはいかがでしょうか?

よいdebian生活を!

Written with StackEdit.